シリーズの原点がさらなる進化を遂げた
イ・スタンダードモデル

2001年、タイムドメイン理論を具現化し、音の新機軸を打ち立てた「512」。そのデビュー以降、10年以上の技術的蓄積を得た、新ハイ・スタンダードモデルが「TD510MK2」です。
シリーズの特性である、「正確な音」の再生の向上はもちろん、このクラスには珍しい、上下方向への角度調整機能を活かし、定位、奥行き、高さなどの録音情報をいっそう正確に再現します。
別売の専用取付ブラケット「CB1」で、天井に取り付けることも可能ですから、同一スピーカー5本でのサラウンド環境構築も容易になりました。

開発コンセプト

ECLIPSE Home Audio Systemsは、CDやDVDなどのソフトに収録された音の「正確な再生」をコンセプトに開発されました。それは、ソフトに収録されている「音」こそを芸術そのものと捉え、アーティストが演奏に込めた想いを、何も付け加えず、何も消さずに、正確に伝えたい、との考えに基づいています。ECLIPSE Home Audio Systemsの開発コンセプトと、「正確な音」の再生を実現するために採用した「タイムドメイン理論」について、動画で分かりやすくご紹介しています。まずはこちらの動画をご覧ください。

「正確な音」の再生を可能にする
ECLIPSE Home Audio Systems独創の基本設計

スピーカー振動板

正確な音」の再生を実現するには、空気の動きを正確に再現する必要があります。そのため、スピーカー振動板の素材には、高速で前後運動できる強度と密度が要求されますが、それと同時に、素材固有の音色を抑えるために、適度な内部損失も必要です。この相反する課題を解決し、伝搬速度が高く内部損失が大きいという、振動板としての理想的特性を実現するため、ECLIPSE Home Audio Systemsには、シリーズ専用に設計した振動板を採用しています。

ディフュージョン・ステー
(仮想フローティング構造)

スピーカーユニットがエンクロージャーに直接取り付けられていると、高速で駆動させた際、自体の振動がエンクロージャーに伝わって付帯音が発生します。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、この問題を回避するため、独自の「仮想フローティング構造」を採用。「TD510MK2」はスピーカーユニットを、5本の支柱を持つ「ディフュージョン・ステー」に取り付けることでフローティングし、エンクロージャーと分離しました。

磁気回路

スピーカー振動板を高速で前後運動させ、正確な空気の波を作り出すためには、エンジン部となる磁気回路にも、強力なパフォーマンスが求められます。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、磁気回路もシリーズ専用設計で対応。強力マグネットの採用やボイスコイルの最適化と同時に、マグネットとボイスコイルのギャップを最小化するなどして磁束密度も強化しています。

振動カットと気密確保

フローティング構造の採用により、スピーカーユニットとエンクロージャーを機械的に分離しても、振動を完全に回避することはできません。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、スピーカーユニット、エンクロージャー、ディフュージョン・ステーそれぞれの接点に、不要な振動をカットする特殊な素材を採用しています。 これは同時に、エンクロージャー内の気密確保にも効果を発揮して、 より正確な音の再生を可能にしています。

グランド・アンカー(強固な足場)

スピーカーユニットを高速で駆動させるには、強固な足場が必要です。スピーカーユニットの高速の前後運動を質量でしっかりと受け止める足場として、ユニット後部に円錐形の錨(グランド・アンカー)を接続。素速く動いて素速く止まる、スピーカーユニットの理想的な前後運動を実現します。

エッグシェル・コンストラクション
(卵形エンクロージャー)

スピーカーエンクロージャーは四角い箱型が一般的です。ところが、箱型を形成している角(カド)と平面には、音の進み方に少なからず悪影響を与えるという欠点があります。例えば、スピーカー前面の角(カド)で発生する回折効果や、内部の向かい合う壁面の間で発生する、共鳴や定在波などが、特定の周波数が強調されたり減衰する要因となるのです。
そこで、「正確な音」の再生をコンセプトとするECLIPSE Home Audio Systemsは、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャー“エッグシェル・コンストラクション”を採用。剛性に優れ、同一半径面が存在しないので、回折効果、共鳴、定在波を極限まで排除できます。

“新”ハイ・スタンダーモデルならではのテクノロジー

エッグシェル・コンストラクション

ECLIPSE Home Audio Systemsは、内部定在波や、前面バッフル角で発生する回析効果を抑制するため、剛性が高く、同一半径面が存在しない、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャーを採用しています。「TD510MK2」は、前モデル「TD510」より内部容積を約14%アップ。スピーカーユニットの高速駆動に対する背圧の影響を抑えて、スムーズなストロークを確保しつつ、再生周波数帯域を広げることに成功しました。

10cmフルレンジスピーカーユニット

TD510MK2」のスピーカー振動板には、軽量ながら高い剛性や適度な内部損失を持ち、固有の音色を持たないグラスファイバーを採用。エッジ部分は、素材固有の音が少なく、振幅量を充分確保できるブチル系ラバーを採用し、併せて、ダンパーにエア抜き穴を追加するなど最適化し、前後運動の対称性をアップさせています。磁気回路は、マグネットやボイスコイルの最適化と同時に、ギャップを最適化するなどして磁束密度を前モデル「TD510」より約4.5%向上させることに成功。さらに、センターポールへ銅素材のショートリングを追加して磁気歪を抑え、よりクリアな音を実現させています。

制振支持構造

TD510MK2」のスピーカー部とスタンド部は、3本のスパイクとオリジナルの特殊固定構造で点接触を実現。不要な振動を排除し、タイトな低音域の再生を可能にしました。 また、よりシビアにリスニングポイントを調整できる、角度調整機能を採用。 スピーカー部を−10°~30°の範囲で無段階に調整でき、リスニング環境に合わせて設置の自由度が広がります。

角度調整機能(天井取り付け時)

TD510MK2」は、別売の専用取付ブラケット「CB1」を使用して、天井への取り付けが可能です。スピーカーアームの設定を変えることで、天井に対して10°~−75°の角度調整範囲を獲得。スペースに制限のある場所でも、「TD510MK2」のパフォーマンスを存分に発揮できます。