独創の踏襲がもたらした5シリーズの理想形

ECLIPSE Home Audio Systemsの設計思想である「正確な音」の再生。その開発の指針である、波形の忠実再生を具現化した初期モデル「512」が、5シリーズのルーツとなりました。その後10年余の技術的蓄積を得て完成したのが、再生音の正確さをさらに極めた、5シリーズの理想形とも言うべき「TD510ZMK2」です。
最上位モデル「TD712zMK2」と同様のスタンド一体化構造とし、音像の明確化と設置性の向上に欠かせない角度調整機能も装備。制振性と音質の徹底追求のため、支柱とベースの設計は一から見直しました。
TD510ZMK2」は、クリアな音質とタイトな低音域は最上位モデル「TD712zMK2」に迫り、まさに中核モデルである5シリーズの理想形と呼ぶに相応しいクォリティを実現しています。

開発コンセプト

ECLIPSE Home Audio Systemsは、CDやDVDなどのソフトに収録された音の「正確な再生」をコンセプトに開発されました。それは、ソフトに収録されている「音」こそを芸術そのものと捉え、アーティストが演奏に込めた想いを、何も付け加えず、何も消さずに、正確に伝えたい、との考えに基づいています。ECLIPSE Home Audio Systemsの開発コンセプトと、インパルスを正確に再現する独創の技術について、動画で分かりやすくご紹介しています。まずはこちらの動画をご覧ください。

「正確な音」の再生を可能にする
ECLIPSE Home Audio Systems独創の基本設計

スピーカー振動板

正確な音」の再生を実現するには、空気の動きを正確に再現する必要があります。そのため、スピーカー振動板の素材には、高速で前後運動できる強度と密度が要求されますが、それと同時に、素材固有の音色を抑えるために、適度な内部損失も必要です。この相反する課題を解決し、伝搬速度が高く内部損失が大きいという、振動板としての理想的特性を実現するため、ECLIPSE Home Audio Systemsには、シリーズ専用に設計した振動板を採用しています。

ディフュージョン・ステー
(仮想フローティング構造)

スピーカーユニットがエンクロージャーに直接取り付けられていると、高速で駆動させた際、自体の振動がエンクロージャーに伝わって付帯音が発生します。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、この問題を回避するため、独自の「仮想フローティング構造」を採用。「TD510ZMK2」はスピーカーユニットを、5本の支柱を持つ「ディフュージョン・ステー」に取り付けることでフローティングし、エンクロージャーと分離しました。

磁気回路

スピーカー振動板を高速で前後運動させ、正確な空気の波を作り出すためには、エンジン部となる磁気回路にも、強力なパフォーマンスが求められます。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、磁気回路もシリーズ専用設計で対応。強力マグネットの採用やボイスコイルの最適化と同時に、マグネットとボイスコイルのギャップを最小化するなどして磁束密度も強化しています。

振動カットと気密確保

フローティング構造の採用により、スピーカーユニットとエンクロージャーを機械的に分離しても、振動を完全に回避することはできません。
ECLIPSE Home Audio Systemsは、スピーカーユニット、エンクロージャー、ディフュージョン・ステーそれぞれの接点に、不要な振動をカットする特殊な素材を採用しています。 これは同時に、エンクロージャー内の気密確保にも効果を発揮して、 より正確な音の再生を可能にしています。

グランド・アンカー(強固な足場)

スピーカーユニットを高速で駆動させるには、強固な足場が必要です。スピーカーユニットの高速の前後運動を質量でしっかりと受け止める足場として、ユニット後部に円錐形の錨(グランド・アンカー)を接続。素速く動いて素速く止まる、スピーカーユニットの理想的な前後運動を実現します。

エッグシェル・コンストラクション
(卵形エンクロージャー)

スピーカーエンクロージャーは四角い箱型が一般的です。ところが、箱型を形成している角(カド)と平面には、音の進み方に少なからず悪影響を与えるという欠点があります。例えば、スピーカー前面の角(カド)で発生する回折効果や、内部の向かい合う壁面の間で発生する、共鳴や定在波などが、特定の周波数が強調されたり減衰する要因となるのです。
そこで、「正確な音」の再生をコンセプトとするECLIPSE Home Audio Systemsは、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャー“エッグシェル・コンストラクション”を採用。剛性に優れ、同一半径面が存在しないので、回折効果、共鳴、定在波を極限まで排除できます。

5シリーズ史上最高のテクノロジーを搭載

エッグシェル・コンストラクション

ECLIPSE Home Audio Systemsは、内部定在波や、前面バッフル角で発生する回析効果を抑制するため、剛性が高く、同一半径面が存在しない、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャーを採用しています。「TD510ZMK2」は、前モデル「TD510」より内部容積を約14%アップ。スピーカーユニットの高速駆動に対する背圧の影響を抑えて、スムーズなストロークを確保しつつ、再生周波数帯域を広げることに成功しました。

10cmフルレンジスピーカーユニット

TD510ZMK2」のスピーカー振動板には、軽量ながら高い剛性や適度な内部損失を持ち、固有の音色を持たないグラスファイバーを採用。エッジ部分は、振幅量を充分確保できるブチル系ラバーの採用や、ボイスコイルの最適化などで、前後運動の対称性をアップさせています。磁気回路には、マグネットやボイスコイルの最適化と同時に、ギャップを最小化するなどして、磁束密度を前モデル「TD510」より約4.5%向上させることに成功。さらに、センターポールへ銅素材のショートリングを追加し、磁気歪を抑え、よりクリアな音を実現します。

制振支持構造

TD510ZMK2」のスピーカー部とスタンド部は、3本のスパイクとオリジナルの特殊固定構造で点接触を実現。不要な振動を排除し、タイトな低音域の再生を可能にしました。
最上位モデル「TD712zMK2」と同じダイヤル操作で、-10°~15°の範囲でスピーカー部を無段階に角度調整でき、より明確なステレオイメージを生み出すことができます。

制振スタンド

前傾したスリムなフォルムは、空気の流れを乱さないための必然の形。素材にはアルミ押し出し材を採用し、厳正な試聴評価の結果、砂を充填して、制振性と音質の両面を追求しました。高性能を求めて生まれた機能美は、インテリアとしての存在感をも醸し出し、リビングのオーディオシーンにマッチします。

スパイク

正確な音」の再生へのこだわりは、スピーカーからスタンドベースにまで貫かれています。
TD510ZMK2」は、大型アルミダイキャストベースに、5本の約20㎜スパイクを装備。不要な振動を排除すると共に、設置の安定性を確保しました。