低音域にも本物の正確な音を

1980年代から1990年代頃にかけて、サブウーファーを使用した2.1chシステムが流行しましたが、定着しませんでした。理由は、「低音は増えたが、音がすっきりしない」といったサブウーファーから再生される低音の違和感にありました。この違和感の主要因は低音の遅れです。ECLIPSEのサブウーファーはこの遅れに注目し、音楽や映画ソフトに記録されている音信号を正確に再生することを目指しました。低音が正確に再生できると、フルオーケストラのティンパニーやグランカッサなどこれまでのサブウーファーでは実現できないような、指揮者が意図したタイミングにも瞬時に応えていくキレのある正確な低音再生が可能になります。世界のトップアーティスト達も認める低音のハイスピード再生は、ステレオ、サラウンドを問わず音場空間全体を洗練し、理想的なリスニング環境ヘ近づけることを可能にします。

世界トップクラスのハイスピードで低音域を正確に再生

国内外の専門誌から最高評価を連続受賞した前モデルを、性能・機能・デザイン全ての面で進化させた画期的サブウーファーです。量感豊かな低音と、録音された音に遅れることのないハイスピード再生の両立を実現する、独自の「R2R TWIN DRIVER」構造をはじめ、独創の最新テクノロジーを投入。エンクロージャーに触れても感じないほど、徹底した制振性も追及しています。さらに、塗膜を重ねて磨き上げるピアノブラック塗装を7層塗りで仕上げ、美しさと共に、よりピュアな低音の再生を目指しました。

開発コンセプト

「正確な音の再生」。それは、「ソフトに収録されているアーティストや録音エンジニアが込めた想いを、何も付け加えず、何も消さずに、伝えたい」との考えに基づいています。

世界最高レベルのハイスピード再生を可能にした
独創のテクノロジー

R2R TWIN DRIVER

スピーカーユニット

豊かで、迫力ある低音を再生しようとすれば、それだけ大きなスピーカーユニットが必要ですが、スピーカーユニットを大型化すると、それだけ空気を押す面積と振動板の重量が増加するため、スピーカーユニットを素速く動かし、素速く止めることが困難になります。そこでECLIPSEのサブウーファーは、大口径のスピーカーユニットを採用せず、高速駆動が可能な比較的小口径のオリジナルスピーカーユニットを搭載。さらに、スピーカーユニットを2本使用することにより、大口径のスピーカーユニットと同等の低音再生能力とハイパワーを実現しています。

アルミシャフトで結合

スピーカーユニットを高速駆動させるためには、スピーカーユニット自体を固定する強固な足場が必要です。たとえばECLIPSE のスピーカーは、グランドアンカーにスピーカーユニットを固定することで強固な足場を築いています。 同様にECLIPSEのサブウーファーでは、グランドアンカーの代わりに、背面対向に配置した2本のスピーカーユニットを、アルミシャフトで結合し、この2本のスピーカーユニットを同相駆動させることにより発生するお互いの反作用の力を利用し合って、グランドアンカーの代わりとなる強固な足場を創り出しています。

フローティング構造

スピーカーユニットがエンクロージャーに直接取り付けられていると、スピーカーユニット自身の振動により、元の音にはない不要な響きを発生させる要因となります。 そこで2本のスピーカーユニットを、振動をカットする特殊素材を使用してエンクロージャーに配置し、さらにエンクロージャー内部で支持されているアルミシャフトの支持部分に、振動をカットする特殊素材を使用しています。これにより、エンクロージャーに伝わる不要な振動を極限まで抑制できるだけでなく、エンクロージャー内部の気密確保も実現させています。

低音再生時の振動比較

ECLIPSEのサブウーファーは独創のテクノロジー「R2R TWIN DRIVER」によりエンクロージャーに伝わる不要振動を極限まで抑制しています。それは、動作中のエンクロージャーの上に、水を注いだグラスを置いても、水面がほとんど揺れない程です。ぜひ、その実力をご覧ください。

高出力デジタルパワーアンプ

ワイドレンジとハイスピードを両立するために投入した、小口径のスピーカーユニット2本のポテンシャルを余すことなく引き出すために、ICEpower社製の高出力デジタルパワーアンプを搭載しています。回路部分の小型化と、高効率のエネルギー変換を可能にしたデジタルパワーアンプの搭載により、内部容積の圧迫、放熱処理などの諸問題をクリア。 サブウーファー本体の容積率を向上させると共に、最大出力時でも高いリニアリティを確保して、余裕のある低音再生を実現しています。
ICEpowerRは、Bang & Olufsen ICEpower a/s社の登録商標です。

信号をダイレクトに伝えるL.P.F.バイパス機能

サブウーファーの音が遅いと言われる原因のひとつに、音楽信号のローパスフィルター(L.P.F.)経由があげられます。L.P.F.は高音域を遮断し、低音域だけを通過させる重要な役割を担いますが、その分、低音域信号はわずかな遅れを生じます。さらに、L.P.F.はAVアンプ、サブウーファーといった機器ごとでも使われているため、重複して通過することも多く、低音域の遅れがより顕著に表れてきます。ECLIPSEのサブウーファーはこうした現象を解決するために、L.P.F.バイパス機能を搭載。Blu-rayなどのサブウーファーチャンネル信号を再生する際にAVアンプ側でL.P.F.を使用している場合には、サブウーファー側のL.P.F.をバイパスさせることで、低音の遅れを最小限に抑えることが可能です。

多彩なシステム構築を可能とするデュアルコントロール機能

ECLIPSEのサブウーファーは、あらゆるステレオ、サウンドシステムとの組み合わせに対応できるように、豊富な入出力端子を装備しています。LINE(Stereo)入出力に加え、SPEAKE LEVEL入出力も装備していますので、2.1chシステム、5.1chシステムなどの接続が可能です。さらに、入出力端子部は2系統に分かれており、1系統ごとに独立してボリューム、L.P.F.のレベル調整が可能。この2つのコントロール部を持つデュアルコントロール機能により、AVアンプ、ステレオアンプなど機材の制約をなくした多彩なシステム構築が可能になり、操作性が飛躍的に向上しました。