5シリーズの理想形

ECLIPSE Home Audio Systemsの設計思想である「正確な音」の再生。その開発の指針である、波形の忠実再生を具現化した初期モデル「512」が、5シリーズのルーツとなりました。その後の技術的蓄積を得て完成したのが、再生音の正確さをさらに極めた、5シリーズの理想形とも言うべき「TD510ZMK2」です。
「TD510ZMK2」はスタンド一体化構造とし、音像の明確化と設置性の向上に欠かせない角度調整機能も装備。制振性と音質の徹底追求のため、支柱とベースの設計にも拘り抜いています。
クリアな音質とタイトな低音域は5シリーズの理想形と呼ぶに相応しいクォリティを実現しています。

開発コンセプト

「正確な音の再生」。それは、「ソフトに収録されているアーティストや録音エンジニアが込めた想いを、何も付け加えず、何も消さずに、伝えたい」との考えに基づいています。

5シリーズ史上最高のテクノロジーを搭載

エッグシェル・コンストラクション

内部定在波や、前面バッフル角で発生する回析効果を抑制するため、剛性が高く、同一半径面が存在しない、卵形ラウンドフォルムのエンクロージャーを採用しています。「TD510ZMK2」は、前モデル「TD510」より内部容積を約14%アップ。スピーカーユニットの高速駆動に対する背圧の影響を抑えて、スムーズなストロークを確保しつつ、再生周波数帯域を広げることに成功しました。

10cmフルレンジスピーカーユニット

スピーカー振動板には、軽量ながら高い剛性や適度な内部損失を持ち、固有の音色を持たないグラスファイバーを採用。エッジ部分は、振幅量を充分確保できるブチル系ラバーの採用や、ボイスコイルの最適化などで、前後運動の対称性をアップさせています。磁気回路には、マグネットやボイスコイルの最適化と同時に、ギャップを最小化するなどして、磁束密度を前モデル「TD510」より約4.5%向上させることに成功。さらに、センターポールへ銅素材のショートリングを追加し、磁気歪を抑え、よりクリアな音を実現します。

制振支持構造

スピーカー部とスタンド部は、3本のスパイクとオリジナルの特殊固定構造で点接触を実現。不要な振動を排除し、タイトな低音域の再生を可能にしました。
最上位モデル「TD712zMK2」と同じダイヤル操作で、-10°~15°の範囲でスピーカー部を無段階に角度調整でき、より明確なステレオイメージを生み出すことができます。

制振スタンド

前傾したスリムなフォルムは、空気の流れを乱さないための必然の形。素材にはアルミ押し出し材を採用し、厳正な試聴評価の結果、砂を充填して、制振性と音質の両面を追求しました。高性能を求めて生まれた機能美は、インテリアとしての存在感をも醸し出し、リビングのオーディオシーンにマッチします。

スパイク

正確な音」の再生へのこだわりは、スピーカーからスタンドベースにまで貫かれています。
TD510ZMK2」は、大型アルミダイキャストベースに、5本の約20㎜スパイクを装備。不要な振動を排除すると共に、設置の安定性を確保しました。