イクリプスTDユーザーリスト

ECLIPSE・モノとしての存在意識/廣部 剛司 ( 建築家 ) 監修/聞き手:倉持淳一

ところで、建築の中でのオーディオの在り方という意味で言えば、例えば大型のフロアスピーカー等があると、それはいつも視界に入って消しようが無い。しばしば、オーディオが機器としての存在感をある意味主張しすぎてしまう(笑)。でも、廣部さんが目指している部分で言えば、こちらのご自邸ではECLIPSE TDシリーズスピーカーが空間に上手く「モノ」として溶け込んでいます。

まあ、サブウーファーというやや大きな物体がありますけど(笑)、それでもECLIPSE TDシリーズスピーカーはサテライトとしてのフロント&リアのスピーカーは「最小限の大きさなのに、凄く明瞭な音を出してくれます」、それは『とても建物や空間に馴染み易く、かつ馴染ませ易い』と言えるのではないでしょうか。

Less is more ..。

ははは。まあ、やはり自分や家族が一番居心地が良いと思っている所において、一番良い状態で聴けるのが、オーディオとしては一番良い訳じゃないですか。例えばリビングなどでは、そこに生活に必要な物を置いていくと、大型のオーディオ装置が存在していくのは難しくなります、人が中心なのですから大きければ良いと言うものでないでしょ。

それは究極論かもしれませんが、スピーカーなどオーディオやビジュアルの装置はミニマムなほうがいいと言う事なのでしょうか。空間や視野を占拠しないとか?

それは、ある意味では最も正しい事です。が、先ほどの『極楽〜』ではないですが、ややもすると矛盾する訳ですよ。スピーカーを隠して、見せたくないというニュアンスを突き詰めると、今度は音質に制約が出てきてしまう。隠そうとすれば、壁に箱を作ってサランネットを被せてみたいな事をするしかない。しかし、そのまま聴いた方が良いじゃないですか。特に高音なんてこもってしまうし。

建築と言いますかインテリア的な視点で見れば、機器の存在がコーディネートを壊してしまうと言いますか、そういったある意味不要な部分がつきまといますよね。だからこそ、製品デザインだけのオーディオが大手を振ってしまう。

繰り返しますが、地下にシアターを作ってしっかり音楽を聴く、まじめに映像を見るという場合はいいのでしょうが、リビングなど『皆で音楽や映画を楽しむ場』においては、やはり「スピーカー単体としての魅力があるかどうか」というファクターが重要なんです。ある意味、有機的に弧を描いている部屋の中で、旧来の真四角のスピーカがそこに存在するとやはりなんだか浮いて見える事もある訳です。僕から見ますと、スピーカーならスピーカーとしての「モノ」の美しさがあるかどうかが大事ですから。このECLIPSEのスピーカーは、ある意味物凄く形が主張し過ぎているから逆に許せてしまう部分がありますしね。

オーディオやビジュアル製品はキャビネットに収納出来ますが、スピーカーは空間に出しておかなければならない。

空間の中に物を持ち込む際の価値観というのがあって、妥協して選択してしまうと長い時間それと共存しなければならない苦痛があるわけです。たぶん本物が持ち得る共鳴なんでしょうが、例えばローテーブルひとつとっても、存在感や価値観を含めて工業製品を超えた所で、ひとつの「モノ」としてのあるべき姿が問われている気がします。実際に建物を設計する方からしても、そのあたりを共感出来る「モノ」をどうやって組み合わせて行けるかなんです。

そう言えば、こちらにはコルビュジェとかアイリーングレイなどの、名作と言われる家具などが幾つか置かれていますが、ECLIPSE TDシリーズスピーカーはそれらと見事に対峙していますね。

そうでしょ。本当に純粋に空間に対して「ある種のColor」が増えた気がして良いと思います。このECLIPSE TDシリーズスピーカーのデザインと言うのは、変に媚びてないから良い。実はそれが良い方向に作用していて、ECLIPSEはスピーカー以前に名作家具と同様に「モノとしてのスタンス」がちゃんと存在している気がしますね。

ECLIPSE TDシリーズスピーカーに感じる「存在意識」とは廣部さんにとって何なのでしょうか?

つまり、新たなスピーカーのアイコンと言うか、音楽へのシンボライズでしょうか。それはまあ、『余裕』と言うか、『ゆとり』みたいな事でもあります。建築もガチガチに作ってしまうと時代が変わった時に、順応出来なくなるんですよ。そう言う時に少し懐の深さがあると、対応も出来て良いんじゃないかと。このECLIPSE TDシリーズスピーカーの形の意味や技術はそれほど詳しくは知りませんが(苦笑)、そういった事を通り越して、ECLIPSE TDシリーズスピーカーは今後時代が変わっても普遍的なんだと思います。

海外のECLIPSE TD ユーザーリスト

  • Ben Georgiades (U.K)
  • Clarence Penn (U.S.A)
  • David Heaton (U.K)
  • Gary Thomas (U.K)
  • Geoff Calver (U.K)
  • Jonathan Freeman-Attwood (U.K)
  • Kirsten Cowie Bmus (U.K)
  • Klaus Hiemann (Germany)
  • Michael Zimmerling (U.K)
  • Mike Ross-Trevor (U.K)
  • Randy Brecker (U.S.A)
  • Rick Pope (U.K)
  • Royal Academy of Music (U.K)
  • Simon Osborne (U.K)
  • University of Miami School of Music (U.S.A)
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