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──さて、現在はそんなラテン音楽の人気グループ「熱帯JAZZ楽団」を率いておられますが、丁度ニューアルバムをレコーディングされていると伺いました。そこで、ECLIPSE TDシリーズスピーカーを導入されたと伺っていますが、実際に使われてみていかがでしたか?
カルロス まず最初に凄く印象的だったのは『位相感がものすごくハッキリ出る事』です。例えば打楽器とか一個ずつにマイク立てるでしょ。そうすると、ひとつ叩いても隣はもちろん、他のマイクまで音を拾ってしまう訳です。そうすると、違う時間軸のものが複数入ってきて、凄く悪く作用する事が多いんです。理想を言えばビッグバンドを目の前にして、2本だけのマイクで録音するのが良いのでしょうが、マルチ録音ではパーカッションはもちろん、各楽器にもマイクを立てる訳ですよね。コンガだけでも多いときは4本も5本も立てる訳ですから。
──それが、時間的にも音的にも干渉し合うんですね。
カルロス そう。結局それが大抵のスピーカーならば濁って聴こえてしまう訳ですが、ECLIPSE TDシリーズスピーカーだと位相感そのものが、ものすごく明快にモニタリング出来たんです。最後は所謂ステレオ2chになるわけですから、位相が良い方に作用すれば、こんなに楽器の位置関係や距離感が伝わるのか..と驚きましたよ。一般的なスタジオにあるモニターですと、場合によっては逆相に聴こえてしまったりとかありますが、そういった感じ方さえもまるで違っていた。
──特にパーカッションでは楽器の位置や、音楽の位相感の表現(再現)は重要ですよね。
カルロス そう、それがものすごくハッキりとクリアに出る。よくエンジニアと一緒に聴いてたのですが「おっ、これは凄いな」と、明確にその位相感がパッと出て来たんです。パーカッショニストとしても、出来るだけいい形で残す為には、その辺りをレコーディングではっきりと調整して録音したいですからね。本当に『スピーカーの本質として、凄く高いところにあるなと』感じました。
──他のモニターと比べて、レンジ感などはいかがでしたか?
カルロス クセが無いので幅広く明瞭に聴こえますね。もちろん、超低音とかスーパーハイは苦手かもしれませんが、あのサイズのフルレンジからすれば、これで鳴っているとは思えない音圧感も十分に備わっています。周りのミュージシャンも『えっ?今これ(ECLIPSE TDシリーズスピーカー)が鳴っているの?』と疑うくらいでしたから(笑)。それに、最も音楽で大切な帯域である中音域を軸にして居る訳ですから、『音楽に一番必要なレンジのクオリティが高い』とも言えるでしょう。
──パーカッショニストとして、アタック感みたいな部分はいかがでしたか?
カルロス それは、物凄く素直に出ますね。シンバルのレガートの『粒』が、すごくクリアです。例えばハイハットやシンバルの金属帯域を目立たせようとすると、EQでハイ上がりにすれば結局「シャキシャキ」聴こえますが、ECLIPSE TDシリーズスピーカーはそういうのじゃないんです。パーカッションにこそ必要な『音の粒』が「チキチキッ」と普通に出てるんですよ。
──フーム、なるほど。
カルロス それは言わば『クリスプ』なんです。パリッと『クリスピー』なスピーカーなのでしょうね。湿気ってないと言うか、カリッとしている。タイムドメインとか立ち上がり時間とか、僕は技術者じゃないから理論的にどうこう言えませんが、僕は「サクッツ」とクリスピーだなと感じた。それが、パーカッションの音の粒を明確にさせているのでしょう。
──例えばパーカッショニストですと、コンガやボンゴを叩きながら、もう顔の目の前で皮や胴が実際に振動していますよね。そういった表現力はどうでしたか?
カルロス つまり、皮が鳴って胴が響く訳ですね。例えば『ボン』という音でも実はその最初の成分には『カッツ!!』というタッチのアタック感を含んでいる訳です。僕は演奏しながらそれをいつも目の前でそれを感じている。でも、多くのスピーカーは、どういう訳かそのあたりがちっとも出て来ない、なまっちゃう感じなのです。
──多分スピーカーのエンクロージャー(箱)が、共振しているのでそう聴こえるのかもしれませんね。
カルロス その差がとっても激しいのでしょうか。ECLIPSE TDシリーズスピーカーだと皮を叩いたアタックやピーク感だけでなく、打楽器の胴の響きもクリアに聴こえるんですよ。
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