ECLIPSE   
 
In a crispy moment on ECLIPSE : カルロス菅野/熱帯JAZZ楽団 ECLIPSE Talking Room”Sound Good!”
 

ラテン音楽は最高のエンターテイメント


──本日は宜しくお願いします。

カルロス菅野 どうぞ宜しくお願いします。

──まずは、カルロス管野さんと音楽の出会いや、ラテン音楽への想いなどを伺いたいのですが。

カルロス えーと、音楽を始めたのは中学生の頃ですね。友達たちとコーラスグループを作って、ずっとフォークギター持って歌ってました。

──カルロスさんのデビューは確かヴォーカリストでしたよね?

カルロス菅野
カルロス はい。実はパーカッションに出会ったのは遅いんです(笑)。学生時代すでにヴォーカルの仕事をやっていたのですが、ステージで歌っていない時にパーカッションも担当しろという事になりましてね。その頃はディスコやソウルをやっていましたが、次第にブラジルなどのラテン音楽に詳しい仲間も周りに増えたりして、まずはコンガを演奏するようになったのが最初です。

──なるほど。

カルロス そしてちょうど、ラテン音楽で有名な「ティト プエンテ」のラテンパーカッションによるジャズアンサンブルの公演を見にいったんです。それで「これは凄い!、もう僕はヴォーカルやめた、パーカッションやるんだ!」と(笑)。

──パーカッショニスト宣言された訳ですね(笑)。

カルロス そう。当時まだ関西に居たから情報も少なかったので、ラテン系の音楽のグループが来るとついて廻ったりしてね。そして僕も東京に出て、すぐに日本のラテン音楽の第一人者でもある「松岡直也」さんのグループにコンガ担当で入る事になりました。そこから僕の『ラテン音楽の本格的なキャリア』が始まっって、時を同じくして「オルケスタ デ ラ ルス」もスタートしました。

──「デ ラ ルス」はラテン音楽なのに、とっても都会的なイメージもあって、当時タモリさんがやっていた音楽番組でカルロスさんの洗練された音楽センスをいつも拝見していました。

カルロス それは嬉しいな。当時はワールドツアーも色々と行ってね。まあ、その時はコンガといってもほとんどマラカスとヴォーカルをやっている様なものでしたが(苦笑)、活動の後半は僕がリーダーになった事もあり、どっぷりとラテン音楽に浸ってましたね。

──パーカッショニストとして、カルロスさんがリスペクトされているのはどなたですか?

カルロス まずは、僕のカルロスという名前を貰った、キューバの「カルロス パタート バルデス」です。「テイト プエンテ」バンドのコンガ担当だった人なんですけど、彼は凄いなあって思いましたね。体は小さいのですが、コンガのピッチも素晴らしく、一人でもグルーヴしてしまう。ジャズ的な観点だと「ドン アライアス」ですね。フレンチカリビアンなんだけど、イマジネーションが凄くてね。ポップスだと「ルイス コンテ」だったりと、割とその都度色んなミュージシャンを敬愛しています。

カルロス菅野
──カルロスさんをそこまで惹きつける、ラテンミュージックの魅力はどの辺りにあるのでしょう?

カルロス 基本的には『ある意味とってもプリミティブな音楽』じゃないですか。僕もそんなにアカデミックじゃないし、それが音楽を作るとも思ってないのです。人間が必要としているサウンドやリズムというのがやはり中心にあって、そのルーツこそがラテン音楽だと感じるのです。まあ、当時関西に居たという土壌もあったのかな、ブルースとか、ソウルとか、魂とか、情熱なんて、ハハハ。

──音楽のフィーリングが濃いですもんね(笑)。

カルロス そうそう。その上で好き勝手にやっている様に見えて、ビシッツと音楽になってるみたいな。よく、ラテンミュージックというと「ワーイワーイ!、ドンチャカドンチャカ♪〜」みたいな、喧しいイメージがありますが(笑)、実はものすごく緻密なアンサンブルワークで、日本の音楽と同じで型というのもある。いわば、様式美だったりもするのです。

──ある意味セオリーといも言いますね。

カルロス 例えば、ある瞬間に..ラテン音楽だと、ウラから始まらないといけないとかあるんです。それが解ってないとアンサンブルにならない。そこの見極めというか、何度もやっているうちに人間の本質として解ってくるみたいなね。

──その『極み』みたいなところは、カルロスさんでどのあたりまで行きましたか?

カルロス まだ40%位。でも、いつまでたっても80や90になる事は無い。それ程人間的でもあり奥も深いのがラテン音楽なのです。

──聞き飽きた質問だと思いますが、アジアの日本人が演奏するラテン音楽の解釈みたいなところはどうですか?

カルロス ラテン音楽は素晴らしいから演奏をしたいだけ。今では日本人がジャズをやってても不思議に思わないけど、ラテンはまだまだ理解が進んでないというか、ある意味発展途上ですね。やっとボサノヴァは日本でも認知されましたけど。

──やはり、リズムアンサンブルの解釈が難しいのでしょうか。ラテン音楽にどう入っていいか、どう受け止めていいのか、みたいなところは皆あるかもしれません。

カルロス もっとラテン音楽の価値を認めさせたいというか、今迄のマンボやルンバとかサルサとか、それこそ「アーッツ、ウッツ!」(笑)だけじゃない面白さや、音楽のルーツみたいな部分をもっと広げたいですね。僕は『ラテン音楽は最高のエンターテイメント』だと思っているし、その架け橋が僕の役目だと思っていますよ。

 
     
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