ECLIPSE
南佳孝オンステージ1 南佳孝オンステージ2
さて、当日は青柳氏がアコースティックピアノ/テナー&ソプラノサックス。ボーカル/ガットギターに佳孝さんというのユニットでの演奏。曲は往年の佳孝さんのヒットナンバーの数々はもちろん、ボサノバやジャズのスタンダード迄も、しっとりとしたアコースティックバージョンとなって繰り広げられた。

最高のAORとも言える佳孝さんの大人の雰囲気漂う曲の数々。
甘く独特な歌声に絡むガットギター、それを支える青柳氏の華麗なピアノワークと多彩なサックスのフレーズ。
そこには、耳に刺さる様なPAスピーカーもステージモニターも必要ない。それはまるで、歌も演奏も生音だけを聴いている様な不思議な錯覚を感じるほど、自然な音場空間に包まれていた。生歌と生楽器の演奏やアンサンブルを、出来る限りアコースティックに近い音場で再現するという試みは見事に成功したのである。

ところで、今回のこのライヴに関して不安材料も無かった訳ではない。まず、会場がスタジオとはいえ小規模なホール程広さがあり、ECLIPSE TDシリーズスピーカー 512だけでPAスピーカーとしての役割を賄いきれるのかという懸念があったが、複数本使用(片側2本でLRの合計4本)で見事に解決。無理に1本にパワーを入れるより、音圧を上げずに余裕で鳴らす事が出来た。

また、モニターもすべて同じスピーカーなので、音が変に回ってしまうのではないかと心配したが、このあたりは、シングルユニットの性能や特性が一番寄与した部分ではないだろうか。

今考えるとECLIPSE TD Experimental Liveと銘打ったこのライヴは、ECLIPSE TDシリーズスピーカーに関わる私たちにとっても、演奏者にとっても、そして聴衆にとっても正直最初は実験的な要素があった。だが、客席用に4本、ステージモニターに2本(+ピアノに508も使用)用意した512は、すべてのバランスをきちんと調整すれば、凄まじい迄に聴く人も演奏者迄もその音場空間に放り込んでくれる事を実証した。これは、こういったアコースティックなジャズやクラシックのライヴ演奏の場でも十分に実用出来る事を教えてくれたのである。

佳孝さんも青柳氏も大変すばらしいと感動されていたのを昨日の様に思い出すのは私だけであるまい。次回は是非、多くの皆さんと楽しみたいものだ。

それでは、南佳孝さんの最新インタビューをお届けしよう。

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