TD725sw
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時間領域(タイムドメイン)と周波数領域(フリクエンシードメイン)
従来のオーディオ理論は主に周波数領域に着目していますが、タイムドメイン理論は文字通り時間領域に着目したオーディオ理論です。
時間領域と周波数領域の関係を示します【図1】。元々の音の波形は図の左側の時間特性です。この時間特性を高速フーリエ変換することにより、音圧情報を含む振幅周波数特性(いわゆるF特)と時間情報を含む位相周波数特性が得られます。
【図1:時間領域と周波数領域の関係】
時間特性をフーリエ変換(FFT)すると、振幅と位相の2つの周波数特性が得られる。
この図からわかるとおり、一般的に着目されている振幅周波数特性(F特)は、音の一側面をあらわしたものであり、F特の向上だけをいくら追求しても、位相周波数特性が忠実でなければ、元の音質は再現できません。これが、F特が同じでも音質が違う理由のひとつです。
ここで、元の音質を正確に再現するためには、2つのアプローチが考えられます。1つは周波数領域に着目して、振幅周波数特性と位相周波数特性の両方を向上させていく方法、そしてもう1つは時間領域(タイムドメイン)に着目してオリジナルの波形そのものを再現しようとする考え方です。
これまでのスピーカーでは振幅周波数特性の向上が重視され、位相周波数特性の向上についてはそれほど目覚しい成果は得られていませんでした。
それに対してタイムドメイン理論では、振幅・位相周波数特性が含まれた元の波形をそのままの形でスピーカーから再現することを目指していますから、正確な音再生に有利なアプロ
ーチであると言えます。