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ECLIPSE TD スペシャルインタビュー 
「サイトウ・キネン・オーケストラ」
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井上:クラシックなんかの大人数のアコースティックを聴くにはひとつひとつの分離がいい方が良いじゃないですか。これはいいなあと第一印象で思って。今年のサイトウ・キネン・オーケストラに関しては、最初は六本木ヒルズでの生中継イベントの方で再生用スピーカーとして使ってみようと考えていたんですが、考えているうちにこれって中継車のモニターにも使えないかなと。ただ512ではサイズ的に5本は厳しいので508であればいけるんじゃないかなと思ったわけです。

桂川:そうですね。中継車に置くにはちょうどいい大きさだし。さっきのアタックの話なんですけど、リアのサラウンドのアタックが近いかなって思ったのも、イクリプスで聴くと判っちゃう。あれね、普通のスピーカーだとそこまで判らないですよ。だからミキシングする人にはすごーくいいスピーカーだなって。

オノ:でもライブ収録っていうプロの現場でどうなんでしょう?512はさすがに中継車に5本はサイズ的に苦しいとして、サラウンドなら508でも大丈夫?ティンパニまではさすがに出ませんでしたよね

井上:フォルテとフォルテッシモではいつもの感じと変わりますね。

オノ:508はこの口径ですから、限界ですよ。

井上:あれが512だともう少し余裕があるんなら、試してみたいですね。フォルテッシモでちょっとざらつくというか。

桂川:コーン紙を見ててもちょっと暴れてる感じがしますね。

井上:ぶるぶるって鳴っていますね。見た目でも。

桂川:さっきの話しで、512だと口径も大きいから慣性モーメントも大きいじゃないですか。すると再現能力が劣っちゃうとかないんですか?

オノ:そっりゃあ、限界あるでしょう。でも今度でてくる712はかなり改善されましたね。さっそくうちのスタジオ(サイデラ・マスタリング)では酷使しています。

桂川:理屈はマイクもやはり同じですね。ショップスのスモールダイヤフロム理論、要するに慣性モーメントが小さい方が、ぜったいいい音で録れると。

オノ:質量がなければいいんですね。空気の抵抗もなければいいですね。空気の抵抗がないと音にならない...。

入交(イリマジリ):でも大きいラージダイアフラムの無指向のマイク(DPA-4041)と、小さいもの(DPA4006)とをそれぞれ聴き比べた事があるんですが、やっぱり向き不向きがあるというか、その大きい方が作品感というか...良い場合もありましたね。
ところで今日は、スポットマイクっていうのか、2ミックスを足してますよね?ということはセンターには足してないんですか?

井上:いえ、ちょっと足してます。センターにサラウンドマイク、オフマイクの音があるじゃないですか、それに対してバランスが合うように。やり過ぎるとモノっぽくなっちゃうんで、ほんのちょっとこぼしています。LCRで全部出来れば一番いいんですけどね。

オノ:昔のスタジオレコーディング、50年代、60年代のサウンドトラックなどはLCRの3トラックっていうのが多いんですよ。映画のセンタースピーカーの考え方は昔からなんですね。

みんな:ああ、そうなんですか?

オノ:もちろんセンターはダイヤログ用が多いですが、そのもとの音楽テープでもLCR、3トラックからというのは多いですね。そこから2chやステレオにミックスダウンされてLPなどになってきたんですね。
ちょっと話は飛びますが、2003年にヴァーブ(※1)のリマスタリングをやらせてもらい、当時のアナログ・テープのレコーディングには本当におどろきました。



(※1) VERVE CM
ヴァーヴを代表する10枚の名盤を、現在考えうる最高の技術でリマスタリングした究極のシリーズ。オノ・セイゲンが、ニュージャージーのテープ倉庫に厳重に保管されているオリジナル・マスターテープを現地でデジタル・トランスファー。そのデータを日本に持ち帰り、1-bit/DSDでリマスタリング。従来のCDとは一線を画す、至高のアコースティック・サウンドを再現しました。イクリプスで聴くとサイデラ・マスタリングと同じ環境で再現できます。詳しくはこちら
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