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| 最近の角松さんのサウンドが、よりアコースティックに変化している様に感じますが? |
| そんな事は無いですよ。いつも全ての要素が共存しています。サウンドという意味において80年代にはシステムというグループと仕事をした事がありますが、彼等は自分達の音楽をEmotionalElectroつまり情感的なエレクトロニクスと呼んでいました。それは、あまりにも機械に支配されてはいけないんだということを言っていて、僕もそれにかなり影響を受けて、その想いは今でも踏襲しています。「機械を使う時も人間のエモーションをどういうふうに取り入れていくのか」という事だったりとか。例えばスピーカーをはじめ楽器や機材ひとつとっても、「作り手側の情感をどれだけ表現してくれるのか」というところに、その価値を探り、見出してます。 |
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| 例えばこれまで使ってきた楽器や機材で印象にのこっている物はありますか? |
| そうですね、やっぱり最初に買ったコンピュータであるApple社のClassicという機種ですね。シンセだともう今やヴィンテージですが、D50やDX7、サンプラーだとEmaxというのがありましたね。僕は面白いと思って使った新しい機材についても、それらを使って作られるサウンドが要は人間の感性に対してなんぼのもんだ?っていう、ある種の挑戦意識がありました。当時から僕らの周りでもよく言われていたのは、「機械は人が使うモノであって、人がモノに使われてしまってはいけない」という事でしたから。 |
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| 最近はPCでのソフトシンセ等のシミュレーションがもてはやされていますが、先日角松さんのニューシングルのレコーディング現場に行ってみると、新旧のシンセ等がだーっと並んでいて、やっぱこれだよな!と思いました。 |
| それはそうですよね。シンセといえど楽器ですからね。それに、ピアノやギターなどは環境で音の変化があるような生き物みたいな存在ですけど、シンセもアメリカで録ると音ががらっと変わるんですよ。それは、電源が違うからなんじゃないかと言われています。いわゆる電圧です。鳴りもノイズ感も違う。それには昔びっくりしました。やっぱり楽器なんだなコイツと思いましたよね。 |
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| やはりソフトシンセとは音が違いますよね。 |
やはり違いますよ。電子楽器と言えど、電気モノとして自ら発振している「楽器としてのエモーショナルな部分がある」わけですから。分かりやすく言えば、サンプリングされて出てくる音もやはり違うんです。例えばドラムをサンプリングしたものと、きちんと叩いたものは全然違いますよね。それと同じ事です。それと、以前聞いた話だけど最近ではギターなんかのフレーズが沢山入っているソフトがあって、それを組み合わせて音楽の様なモノを作れるというのがあると聴いたんですが、それはむしろゲームだろうと。作曲と言うよりかは..。
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最近とあるコンピュータメーカーが初心者向けの音楽ソフトを出しました。まさに、おっしゃるようなフレーズが沢山用意されていて、それをパズルの様にはり付けていく様なソフトです。でも、音楽家の方々はそれでいいのかと..、音楽をそんなに簡単に扱っていいのかと..。 |
| それはそうだよね。言う言う。間違いない(笑)。メロディーも秀逸なパターンが入っていたりとかでしょ。でも、まあ「先ほど言った様に機械に使われちゃいかん」という事なんですよ。その気持ちさえ持っていれば、良い音楽が作っていけると思います。でも仮にそういった音楽が一瞬流行っても氾濫することなく終わってしまう物だと思いますね。人間はそんな馬鹿じゃないよ。 |
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| ところで、曲作りにおいてアンサンブルの重様性という部分で言いますと、自分の歌がよく聞こえる様に心掛けている様な事はありますか? |
| ああ、それはあまり考えていないですね。自然に出来たまんまでやっています。最近はデモの段階で歌を入れちゃいますから、それで完成型が見えてきますし。 |
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