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ECLIPSE スペシャルインタビュー 井上堯之
ECLIPSE Special interview / Inoue Takayuki  
 

ECLIPSE TD712zを初めて聴かれたときの感想を教えて下さい

ライヴ中の井上堯之さん
一番最初、スタジオにTD712zを置いて、CDを聴かせてもらったとき、バイオリンの豊かな音色に「この演奏って、こんなすばらしい音してたの?」と思った。最初は違和感を感じる人もいるって聞いていたけど、僕の中では光るものがあった。

次にギターをスピーカーに繋げてもらった時のあの驚き。
長谷川(雅大:ギタリストとして井上氏に師事)と一緒に聴かせてもらって、「これよっ、この音を出したかったのよ!」と思ったよ。半ば以上諦めていたんだけどね。ああいう音が出せるということを。

実は、昨年、あるコンサートで途中で何度か演奏を止めたことがあって。「これは音楽じゃない」と。
「ごめんなさい。こんな音じゃない。僕が出したいのは。」と謝ったくらい。冷や汗がびっしょり。
心地よくギターを弾く井上堯之さん
説明すれば、こういう関係なんです。車でアクセルを踏んで予想以上に走ると、アクセルを戻すでしょ。そういう感じ。音がでかくなるとギャップが出てきて、どんどん引いてきちゃう。エレキは別だけど、デリケートな音楽をやっている時はね。

あと、ECLIPSE TD712zで聴いて、長谷川のギターの音が初めていい音だと思ったよ。ちゃんと弾いてると思った。これホント。
「おまえ、こんないい音出してたの?」と二人でニコニコになって。僕の唯一の弟子である彼と普段、あんなにニコニコすることなんてないよ(笑)。長谷川の反応を見ても、このスピーカーがすばらしいものであると確信出来たんです。

ライブ中も『NO ストレス』と何度も仰ってましたが、説明して頂けますか?

心地よくギターを弾く井上堯之さん
僕が出している音はこれなんだ。とにかくでかくしないでって、いつも思う。でも客が入るとミキサーさんが音を大きくしちゃう。それなら、サウンドチェックする意味が無いのにね。

僕は一粒の音がほしい。別の言葉で言うと、ピアニシモなんですよ。ナイロンピックにもこだわって、弦とギターの胴鳴りだけ。
よい音をそっと出したいんだけど、これが出ないと冷や汗。
音楽心としてはこれをやりたいわけでしょ。ECLIPSE TD712zはそれが表現出来る。引いてるまんまの音が聞こえる。アンプから出ている気がしない。こんなの信じられない、と希望が持てましたよ(笑)。自分が出している音、出したい音が生で引けば出るのに、それがコンサートでは出ない。これが大変なストレス。どっかで諦めないと、というのが実情だったんです。

ミキサーさんが音量が大きくするのは、会場で音量が物足りないと感じているということもよくわかる。
デリケートな音を出そうとしていることを、なかなか理解してもらえないことも多いんですよ。
僕が好きなミキサーが1人いるんだけど、僕が音を聞いてギター側で音量を下げるとそのまま、ほったらかし(笑)。
本人が小さな音で弾きたいっていうんだからいいじゃない。ってこと。
会場によってミキサーさんも違うので、毎回気を遣う。あんまりごちゃごちゃ言いたくないしね。
やっぱり、生の音が一番気持ちいいよ。
 
       
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